「職長能力向上教育」とは、すでに職長(作業現場のリーダー)としての経験を持つ者に対して、さらに安全衛生管理能力や現場管理能力を向上させることを目的とした教育です。これは法的な義務ではありませんが、厚生労働省が推奨しているものであり、企業の自主的な安全衛生活動の一環として実施されます。
職長とは?
「職長」とは、現場作業における作業班やグループのリーダーのこと。作業員への指示や、安全管理を担う重要な役割です。
職長能力向上教育の目的
すでに「職長・安全衛生責任者教育」を受講済みの者を対象に、
- 現場の安全衛生水準の維持・向上
- リスクアセスメントの実施能力の向上
- 作業員へのKY(危険予知)活動やヒヤリ・ハット対策の強化
- コミュニケーション能力の向上
- 部下の育成・指導力の向上
といった能力をさらに高めることが目的です。
教育の内容(例)
- リスクアセスメントの進め方
- ヒューマンエラーとその防止策
- 労働災害事例とその分析
- コミュニケーション・リーダーシップ技法
- 作業手順の見直しと改善指導