「職長・安全衛生責任者能力向上教育」は、すでに「職長・安全衛生責任者教育」を修了した人(職長や作業班長など)を対象にしたスキルの再確認とレベルアップを目的とした教育です。
これは、労働災害防止や職場の安全文化の維持・向上を図るため、定期的なフォローアップ教育として厚生労働省が推奨しているものです。
職長・安全衛生責任者能力向上教育とは?
項目 | 内容 |
---|---|
対象者 | 過去に「職長・安全衛生責任者教育」を修了した者(主に現場の職長、作業責任者) |
目的 | 職長としての役割や、安全衛生活動の進め方を再確認し、現場の安全管理能力を強化すること |
背景 | 職長教育を一度受けたままでは、法令・現場環境・リスクへの対応力が古くなる可能性があるため、定期的な能力の更新が必要とされている |
実施機関 | 各業種の労働災害防止団体(例:建災防、陸災防、安衛協など)や、民間の講習機関が実施 |
教育のカリキュラム(例)
教育内容は6時間以上とされており、以下のような内容が盛り込まれています:
- 安全衛生管理の最新動向
- 労働災害の事例分析
- 最新の法改正情報(例:リスクアセスメントの義務化など)
- リーダーシップと職長の役割再確認
- 指導・教育の工夫
- 協力会社との連携方法
- リスクアセスメントの再実践
- 現場での危険源の見える化
- 危険予知活動(KY活動)の強化
- 災害防止の具体策
- 熱中症・墜落・転倒などの事例別対策
- 作業手順書の見直しと教育の進め方
- ディスカッション・グループワーク
- 現場の課題共有、対応策の発表