玉掛け技能講習能力向上教育とは、
既に「玉掛け技能講習」を修了している作業者を対象に、知識・技能の維持向上や最新の安全対策の習得を目的として行われる教育のことです。
法令上は「能力向上教育」と呼ばれ、労働安全衛生法第19条および労働安全衛生規則に基づき、事業者が技能労働者に対し定期的に行うべき教育と位置づけられています。
◆ 能力向上教育の目的
- 玉掛け作業に関する 最新の災害事例・事故防止対策の共有
- 技術の向上(操作方法・合図方法の再確認)
- 設備・道具(ワイヤロープ、スリング等)に関する新しい知識の習得
- 長期間従事している作業者の 技能の風化防止
◆ 主な教育内容(例)
事業者や教育団体により内容は多少異なりますが、一般的には次のような項目が含まれます。
【学科】
- 玉掛け作業と関係法令の再確認
- 吊具(ワイヤロープ、チェーンスリング等)の特性・点検方法
- 荷の重心・荷姿と吊り方の判断
- 事故・災害事例と防止対策
- 最近の安全管理手法(リスクアセスメントなど)