「熱中症予防管理責任者」とは、主に建設業や製造業などの高温作業が発生する現場において、労働者の熱中症を予防するための体制づくりと対策の実施を担う責任者のことです。これは、厚生労働省が推進する「STOP!熱中症クールワークキャンペーン」などの取り組みに基づいて設けられた制度です。
1. 熱中症予防管理責任者の目的
作業現場において、熱中症による死亡・重症事故を防止するための中心的な役割を担う人物です。特に、WBGT値(暑さ指数)が高くなる夏期の作業現場では、その重要性が非常に高まります。
2. 主な役割と業務内容
業務内容 | 説明 |
---|---|
熱中症リスクの評価 | WBGT計の使用、作業環境の温度・湿度チェック |
作業計画の調整 | 作業時間の短縮、休憩の導入、水分補給タイミングの設定など |
労働者の健康管理 | 朝の体調確認、異常の早期発見、体調不良者の退避措置など |
対策の実施 | テントやミストの設置、空調服の導入、スポーツドリンクの配備など |
教育・指導 | 作業員に対する熱中症の注意喚起と対応方法の指導 |