CASE 講習事例

有機溶剤業務安全教育の講師の依頼を請けて大和リース協力会連合会の方にZOOMで講習して来ました。

有機溶剤業務安全教育の講師の依頼を請けて大和リース協力会連合会の方にZOOMで講習して来ました。

「有機溶剤業務安全教育(ゆうきようざいぎょうむあんぜんきょういく)」とは、労働者が有機溶剤を使用する業務に従事する際に必要な法定の安全衛生教育のことです。この教育は、労働安全衛生法に基づいて義務付けられています。

有機溶剤とは?

有機溶剤とは、塗料の希釈、洗浄、接着、抽出などに使われる、揮発性のある有機化合物のことです。代表的なものに以下のようなものがあります。

  • トルエン
  • キシレン
  • アセトン
  • ベンゼン
  • メタノール

これらは吸入・皮膚吸収を通じて健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、正しい知識と取扱いが重要です。

安全教育の目的

有機溶剤による以下のような健康被害を防ぐために行われます。

  • 中枢神経系の抑制(めまい、吐き気など)
  • 肝臓・腎臓障害
  • 皮膚疾患
  • 長期的には発がん性リスクも

教育内容(主な項目)

  1. 有機溶剤の性質と危険性
  2. 健康障害とその防止方法
  3. 保護具の使用方法
  4. 換気の重要性
  5. 作業場の管理(密閉・排気装置など)
  6. 法令に関する知識(有機溶剤中毒予防規則など)
  7. 緊急時の対応(漏洩、火災など)

対象者

次のような業務に従事する人が対象です:

  • 有機溶剤を使用・取り扱う作業者
  • 有機溶剤を使う機械や設備の保守・点検を行う人
  • 有機溶剤を使用する塗装、印刷、洗浄、接着などの作業に関わる人