「職長安全衛生責任者教育(しょくちょうあんぜんえいせいせきにんしゃきょういく)」とは、労働安全衛生法に基づき、現場の職長(作業リーダー)や安全衛生責任者としての役割を果たす人に対して行われる安全衛生に関する特別教育のことです。
主な目的
職長は、現場作業の指示・管理だけでなく、作業者の安全確保にも責任を持ちます。そのため、以下のような知識や技能を習得する必要があります
- 危険・有害要因の把握と対策
- 作業手順の設定とその指導方法
- 異常時の対応方法
- 安全衛生教育の進め方
- ヒヤリ・ハットや災害事例の活用方法
教育の対象者
- 建設業、製造業、運輸業などで作業チームを管理する職長や現場リーダー
- 労働災害防止の観点から、指揮・監督者に該当する人
教育の内容(例)
労働安全衛生法施行令第19条に基づき、以下のような内容が8時間以上(通常2日間)で行われます:
- 職長の役割と心構え
- 作業手順の定め方・指導方法
- 危険予知活動(KY活動)とリスクアセスメント
- 労働災害事例とその防止
- 作業者への安全衛生教育
- 関係法令の知識