CASE 講習事例

大東建託厚木支部の安全大会にて、「建設業向け工具の適切な使用方法について」の講話の依頼を請けて講話した来ました。

大東建託厚木支部の安全大会にて、「建設業向け工具の適切な使用方法について」の講話の依頼を請けて講話した来ました。

くぎ打ち機(釘打機)など電動工具の始業前点検

1. 外観・構造の点検

  • 本体に ひび割れ、変形、破損 がないか
  • ネジやボルトの 緩み がないか
  • エア釘打ち機の場合:エアホース・カプラーに もれ・損傷 がないか
  • 電動式の場合:コードの 断線・被覆破れ がないか
  • 安全装置(トリガーロック、ノーズ安全装置)が 正常に動く

2. 作動確認

  • 空打ちできる機種は、安全装置が働いている状態で空打ちによる動作確認
  • トリガーが戻るか、誤作動がないか
  • 打ち込み深さ調整機構が動作するか

3. 消耗品の点検

  • 釘・連結部材 に曲がりや破損がないか
  • エア式なら コンプレッサの圧力 が適正か(通常0.5〜0.8MPa程度/機種による)
  • オイル供給タイプなら オイル量の確認

4. 周囲環境の確認

  • 作業場所に 滑りやすい床・転倒物の有無
  • 他の作業者が近くにいないか
  • 十分な明るさがあるか

くぎ打ち機の正しい使用方法(安全な使い方)

1. 必ず適切な保護具を着用

  • 保護メガネ(飛来物防止) …必須
  • 手袋(滑り防止、ただし巻き込まれ注意のためフィットタイプ)
  • 必要に応じて 耳栓、安全靴

2. 正しい姿勢・保持方法

  • 釘打機は 片手で軽く握り、もう一方で材を支えない
    手を打ち込む位置に絶対に置かない(挟み込み事故防止)
  • ノーズ部分を材にしっかり押し付けてから引き金を引く
  • 体や顔を射線方向に置かない

3. 安全装置を無効化しない

  • トリガーロックを解除したまま持ち運ばない
  • 連射モード(コンタクト方式)の場合は特に跳ね返り・二度打ちに注意
  • 安全装置やガード部の取り外し・改造は厳禁

4. 正しい順序で操作する

  1. 材にノーズ(先端)を しっかり押し付ける
  2. その状態でトリガーを引く
  3. 打ち終わったら すぐトリガーから指を離す
  4. 移動・運搬時は
    • 電源オフ
    • コンプレッサ停止
    • エアホースを外す(エア式)

5. 不具合時の対応

  • 釘詰まり(ジャム)時は 必ず電源/エアを切ってから
  • 無理に叩いて取り除かない
  • 異音・異常振動・空打ち増加 → 使用中止し点検へ