✅ くぎ打ち機(釘打機)など電動工具の始業前点検
1. 外観・構造の点検
- 本体に ひび割れ、変形、破損 がないか
- ネジやボルトの 緩み がないか
- エア釘打ち機の場合:エアホース・カプラーに もれ・損傷 がないか
- 電動式の場合:コードの 断線・被覆破れ がないか
- 安全装置(トリガーロック、ノーズ安全装置)が 正常に動く か
2. 作動確認
- 空打ちできる機種は、安全装置が働いている状態で空打ちによる動作確認
- トリガーが戻るか、誤作動がないか
- 打ち込み深さ調整機構が動作するか
3. 消耗品の点検
- 釘・連結部材 に曲がりや破損がないか
- エア式なら コンプレッサの圧力 が適正か(通常0.5〜0.8MPa程度/機種による)
- オイル供給タイプなら オイル量の確認
4. 周囲環境の確認
- 作業場所に 滑りやすい床・転倒物の有無
- 他の作業者が近くにいないか
- 十分な明るさがあるか
✅ くぎ打ち機の正しい使用方法(安全な使い方)
1. 必ず適切な保護具を着用
- 保護メガネ(飛来物防止) …必須
- 手袋(滑り防止、ただし巻き込まれ注意のためフィットタイプ)
- 必要に応じて 耳栓、安全靴
2. 正しい姿勢・保持方法
- 釘打機は 片手で軽く握り、もう一方で材を支えない
→ 手を打ち込む位置に絶対に置かない(挟み込み事故防止) - ノーズ部分を材にしっかり押し付けてから引き金を引く
- 体や顔を射線方向に置かない
3. 安全装置を無効化しない
- トリガーロックを解除したまま持ち運ばない
- 連射モード(コンタクト方式)の場合は特に跳ね返り・二度打ちに注意
- 安全装置やガード部の取り外し・改造は厳禁
4. 正しい順序で操作する
- 材にノーズ(先端)を しっかり押し付ける
- その状態でトリガーを引く
- 打ち終わったら すぐトリガーから指を離す
- 移動・運搬時は
- 電源オフ
- コンプレッサ停止
- エアホースを外す(エア式)
5. 不具合時の対応
- 釘詰まり(ジャム)時は 必ず電源/エアを切ってから
- 無理に叩いて取り除かない
- 異音・異常振動・空打ち増加 → 使用中止し点検へ