「墜落制止用器具特別教育」とは、労働安全衛生法に基づいて、労働者が**フルハーネス型墜落制止用器具(いわゆるフルハーネス)を使用して高所作業を行う場合に必要な特別教育のことです。
背景
2019年2月に法令が改正され、高所作業における墜落防止のための安全性向上を目的に、フルハーネス型安全帯の使用が義務化されました。それに伴い、正しい使用方法を教育するための「特別教育」が義務付けられました。
対象となる作業
高さが2メートル以上で、作業床が設けられていない場所での作業に従事する労働者が対象です。たとえば
- 鉄骨工事
- 建築現場の足場上作業
- 電柱や高所作業車での作業 など
教育内容(学科・実技)
特別教育では以下の内容を学びます
学科教育(約4時間)
- 墜落制止用器具に関する知識
- 作業に関する知識
- 墜落のリスクと防止措置
- 関係法令 など
実技教育(約1.5~2時間)
- フルハーネスの正しい装着方法
- 使用前点検の方法
- 実際に器具を使用した模擬作業