化学物質管理者とは?
2023年4月の労働安全衛生法改正によって創設された新たな制度で、「化学物質を製造・取扱う事業場におけるリスクアセスメントの実施・管理体制を強化」する目的で義務化されました。【選任が必要な事業場】
- 化学物質の製造・取扱い作業を行う全ての事業場
- 化学物質が「通知対象物」「SDS交付義務のある物質」に該当する場合
👉 原則として、1つの事業場に1人以上選任が必要です。
🔧 化学物質管理者の主な業務
業務内容 | 詳細 |
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🔍 化学物質のリスクアセスメント | SDS(安全データシート)に基づき、化学物質の危険性・有害性を評価 |
🛡️ 管理措置の提案と実施 | 保護具の使用、換気設備、代替物質の検討など |
📋 作業手順・保管・廃棄方法の整備 | 安全な作業マニュアルの整備・周知 |
👥 作業者への教育・指導 | 化学物質の取扱い方法、安全措置、緊急対応などの教育 |
📝 記録の作成・保管 | リスクアセスメント結果や教育履歴の記録と保存 |
🔁 法令遵守・改善活動 | 関係法令・ガイドラインに基づく改善と報告対応 |
📚 必要な資格や講習
現在の法制度では、「化学物質管理者講習」の受講が推奨されており、以下のような内容を学びます:
- 化学物質の基礎知識
- 法令・制度(労安法、特化則、有機則など)
- リスクアセスメントの方法
- 作業環境管理と個人防護具
- 教育・管理の実務