「保護具着用管理責任者」とは、労働者が適切に保護具(防じんマスク、防毒マスクなど)を選定・着用・管理できるように責任を持つ者のことです。
これは、労働安全衛生法に基づく制度であり、特定の有害業務に従事する労働者がいる事業場では、選任が義務とされることがあります。
保護具着用管理責任者とは?
● 役割・職務
労働者が有害物質(粉じん、有毒ガス、化学物質など)にさらされる作業を行う際に、保護具の正しい使用を管理・指導します。
主な職務内容は:
- 適切な保護具の選定(防じんマスク、防毒マスクなど)
- 使用状況の監視・確認
- 保護具の保守・点検の指導
- 労働者への教育・訓練
法的根拠
- 労働安全衛生法 第22条(事業者の講ずべき措置)
- 労働安全衛生規則 第589条
特に、防じんマスクや防毒マスクなどを着用する必要がある作業については、「保護具着用管理責任者」の選任が義務となっています。
選任が必要な作業例
作業内容 | 必要な保護具 |
---|---|
アスベスト処理 | 防じんマスク |
有機溶剤の噴霧作業 | 防毒マスク |
鉛作業 | 特定保護具(有効な呼吸用保護具) |
溶接などの粉じん発生作業 | 防じんマスク |