CASE 講習事例

保護具着用管理者の講習(実技有り)の依頼を請けて対面にて大阪市内で本店・支部の協力業者の方に講習して来ました。

保護具着用管理者の講習(実技有り)の依頼を請けて対面にて大阪市内で本店・支部の協力業者の方に講習して来ました。

保護具着用管理者(化学物質関係)」は、化学物質を取り扱う作業において、適切な保護具の着用を管理・指導する責任者のことです。化学物質による健康障害や災害を防ぐために非常に重要な役割を果たします。

🔹 法的背景と必要性

2023年4月からの**改正労働安全衛生法(リスクアセスメント対象物質の拡大)**をはじめ、化学物質のリスク管理が強化されています。

化学物質を取り扱う現場では、以下のような保護具の使用が必須となる場面が多く、着用を管理する責任者が必要です:

  • 防毒マスク/吸収缶
  • 保護メガネ/ゴーグル
  • 耐薬品手袋
  • 耐薬品性防護服
  • 呼吸用保護具(半面形・全面形など)

🔹 保護具着用管理者の主な業務(化学物質対応)

  1. 化学物質のリスク評価に基づく保護具の選定
    • SDS(安全データシート)を確認して適切な保護具を選定
    • 換気の状況や作業時間も考慮する
  2. 保護具の使用教育・指導
    • 作業者に正しい使い方・保管方法を指導
    • 着用状態の点検やフィットチェックの実施
  3. 保護具の管理・メンテナンス
    • 使用期限、破損の有無、定期交換のスケジュール管理
  4. 化学物質管理者や衛生管理者との連携
    • 化学物質管理の一環として、リスクアセスメントや作業環境測定の結果と連動して保護具管理を調整

🔹 実務上のポイント

項目内容
SDS確認使用する化学物質ごとに保護具要件を確認する(第8項:ばく露防止策)
作業環境測定換気や濃度を定期測定、必要に応じて保護具の種類変更
フィットテスト呼吸用保護具は年1回のフィットテストが推奨または義務化されている
教育記録着用指導や点検記録を残すことで監査・指導にも対応