「保護具着用管理者」とは、労働現場での保護具(例:防じんマスク、防毒マスク、防音保護具など)の着用が必要な作業において、作業者が正しく保護具を使用しているかを管理・指導する責任者のことです。
制度の概要
法的根拠
この制度は、労働安全衛生法の中で定められており、とくに以下のような作業環境で義務付けられています
- 有機溶剤作業
- 特定化学物質作業
- 粉じん作業 など
これらは、有害物質を吸い込むことで健康被害(じん肺、中毒、難聴など)が生じる恐れがあるため、適切な保護具(マスク、耳栓など)の使用が必須です。
保護具着用管理者の役割
- 保護具の選定補助
- 作業に応じて適切な保護具(防毒マスクの種類など)を選定する
- 使用方法の指導
- 作業者に対し、正しい装着方法や点検方法を指導する
- 着用状況の監督
- 作業中に保護具が適切に使用されているかを確認・指導する
- 保守管理
- フィルター交換時期の管理、破損や劣化のチェックなど